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ETWAS - 芸術事始 -

芸術と娯楽はこっち

【まとめ】脳の右側で描け

デッサン

「脳の右側で描け」をひと通り読み終わったので簡単にまとめてみる。

 

【はじめに】

この本のテーマは「知覚」である。

デッサンは技能である。うち基本技能は下記の5つ。

・エッジを知覚する
・スペースを知覚する
・相互関係を知覚する
・光と影を知覚する
ゲシュタルトを知覚する

左脳が邪魔をする。

Lモード・・・言語系の左脳を使ってる状態
Rモード・・・知覚系の右脳を使っている状態(ゾーン)、芸術家の脳

「いかに左脳を黙らせてRモードにするか」がポイント。

 

【第1章】絵を習うのは、自転車の練習と同じこと

どうやったら上手く描けるのか、の質問に対して
画家曰く「人物や風景をよく見て、見えたものを描いてるだけなんです。」

まったく答えになってない。=画家自体もよくわかってない。

「よく見る」とは具体的にどういうことなのか。

 

【第2章】描くための第一歩

まず、記憶で描いてみる。もちろん、下手だ。

それが左脳が覚えている幼少期の「シンボル体系」である。

私達が学ぶべきものは「知覚の方法」である。

 

【第3章】あなたの脳、その右側と左側

Lモード(左脳)・・・言語的、分析的、象徴的(シンボル化)、抽象的、時間的、逐語的、理性的、デジタル、論理的、直線的

Rモード(右脳)・・・非言語的(知覚)、統合的、現実的・客観的、類推的、非経時的、創造的、非合理的、空間的、直感的、全体論

LモードからRモードにシフトしやすい条件をととのえることが重要。

 

【第4章】左脳から右脳へ、脳の境界を越える

ルビンの壺。左側の顔だけ描いてみる。つぎに左右対称になるように右側の顔を描いてみる。右側を描いているときがRモードである。

このとき、ただ線を写したはず。曲がっているか、直線か。凹んでいるか、でっぱっているか。(Rモード)

しかし、左側を描いた時、ここが額であり、鼻であり、と命名して、シンボル体系を呼び出しているはず。(Lモード)

 

Lモードを抑制する方法

・描く対象を上下逆さまにする。

  写真を上下ひっくり返して描いてみる。見たことない形になるため、左脳がシンボル化をやめ、ひっこむ。

 

【第5章】子供のころは誰でも芸術家だった

子供の頃スクリブル(なぐりがき)をする。

10〜11歳ごろ写実的な絵を描き始めるが、上手くいかずやめてしまう。

子供の頃に染み付いたシンボル体系が、また絵を描くときに呼び起こされることになる。

 

【第6章】エッジとはなにかー輪郭線は2つの部分の境界線

エッジ(境界線、輪郭)の知覚

エッジは2つの共有する交わり線である。
構成全体を囲むエッジはフォーマットと呼ばれる。

 

エッジを知覚するための方法論

・純粋輪郭画法
 左手を見続けながら、左手を描く。絵は見てはいけない。


・修正輪郭画法
 ピクチャープレーンを使って描く。

ピクチャープレーン:この場合、枠に透明なアクリルかガラスを張り合わせた板。画面を4分割する上下左右の十字線がある。3次元を2次元に投射するための道具。

 

【第7章】スペースとはなにかーネガとポジ

「ネガ・スペース」と「ポジ・フィルム」

ネガ・スペース:何もない部分、背景

ポジ・フィルム:描こうとしている対象

ポジフィルムのエッジはスペースのエッジと共有されている。
ポジが難しければ、ネガを意識して描くことで、簡単になる。

「構図」とは

画家がフォーマット(作品の外縁)のなかに、作品の重要な要素であるポジのフィルム(対象や人物)とネガ・スペース(何もない部分)を配置すること。

基本ユニットを決めて、比率を確認する。

基本ユニット・・・最初に描く形、長さや大きさの比較対象。

 

 

【第8章】相互関係とはなにかー遠近法のレッスン

公式の遠近法:基本となる考え方

 

・視点

 視点は固定する。

 

・ピクチャープレーン

 目の前の情景は透明なピクチャープレーン上に、写真のように平らに映る。

 

・水平線

 目の高さと同じ(アイ・ライン・レベルとも呼ばれる。)

 高いところに上り見渡せば、水平線は下がる。
 低い位置で見渡せば、水平線は上がる。

 水平線は、画家が自由に決められる。

 

・消失点

 一点透視図法にて奥行きの行き着く終点

 

・収束線

 消失点がある線

 一点透視図法では地面に平行なエッジは水平線上の消失点に収束するようにみえる。

 

「目測」の技能

・角度・・・水平線(ヨコ)と垂直線(タテ)の関係で目測する。

・プロポーション・・・基本ユニットに比べて幅はどれくらいか、高さはどれくらいか

 

【第9章】人の顔を描くー肖像画のレッスン

自分が見ているものは錯覚かもしれない。

ほとんどの人は、人間の顔を描くことに対して、子供の頃から長続きする強力なシンボル体系を心に植え付けられてきている。

 

目から入ってくる情報を、脳が予断にしたがって勝手に変えてしまう。

この現象を「視覚恒常性」という。

・大きさの恒常性
・形の恒常性

知覚の恒常性を廃して、現実に近づいて描く。

 

【第10章】光と影、「ゲシュタルト」について

美術用語で「光の理論」

ババール(Value, 色価)

 白い・・・ババールが高い
 黒い・・・ババールが低い

 

人は光と影を見るのではなく、解釈してしまう。

シンボル化された顔・・・正面、横顔

斜め前を描こうとすると、シンボル化された顔と異なり、上手く描けない。
見たままを描くことが要求される。

ハッチング(網掛け)

ハッチングは訓練が必要。

ハッチング・・・何本かひいた平行線(セットという)

クロスハッチング・・・ハッチングにわずかに角度をずらした斜線を追加する。
           モアレ模様ができ、影に見える。

 

【第11章】新しい知覚の技能で創造性の悩みを解決する

 L-Rモードを使う。

・最初の直感・・・Rモード主導

・情報を集める・・・Lモード主導

・卵をあたためる・・・Rモード主導

・ひらめき(アハ!体験) RモードとLモードが共同で解決を見つける。

・検証・・・Rモードの視覚化に導かれてLモードが働く。

 

 

面白い本でした。
各章に気づきのための練習問題があります。

 

 

最後に一言

 

エウレカ!(見つけた!)」

 

決定版 脳の右側で描け[第4版]

決定版 脳の右側で描け[第4版]